平凡なしあわせ

日常のありふれた毎日を綴ります

⑥不登校になった娘(過去の話)

 

あれよあれよと言うように

次女の精神状態が壊れた…

 

 

朝起きれなくなり、夜は眠れない

昼夜逆転

外に出れない、外に出ると誰かに見られて怖い

食べると吐く

 

 

ある日

高熱が出て首のリンパ節が腫れ上がり、触れただけで強烈な痛みが出た…

 

近所の総合病院で診察、しかし原因不明

しばらく様子をみるが1週間経っても熱が下がらない…病院での解熱剤を飲ませると着ているパジャマが手で絞れるほど大量の汗が出る

 

これはおかしい

何か重大な病気ではないかと再び受診、

大学病院への紹介状をもらい、その足で大学病院へ…

 

 

 

ウィルス性の病原菌が原因とのこと

脱水症状になっているので点滴をされた

 

 

次女に付き添い

点滴している次女の左手を握る…

 

 

え…え…     えっ??

 

 

 

 

検査着からチラリと見えた

 

次女の左腕には

 

 

 

無数の傷跡…

 

 

 

頭の中がグラグラ…心臓がバクバク…

あまりのショックでどうにかなりそうだった…

 

 

 

『この傷…どうしたん…?』

 

 

あの傷って…リストカット…?

 

 

 

無言で左腕を隠す、次女

 

 

 

 

 

全く、今まで気がついていなかった…

自分の愚かさに涙が出た…

ごめん…ごめん…ごめんね…

 

 

 

 

私の涙に、次女も泣いていた…

 

 

ここまで次女は苦しんで

自分が悪いと左腕を処罰していたのか?

そんな苦しみも分からず、

のうのうと生活していた私…

 

 

 

リストカットをする子は

母との関係性が悪い場合が多いと何かの本で見たことがある、実際にそれは合致している…

 

 

 

その日から

2週間くらいで次女の熱は下がった…

 

 

 

 

家に籠るようになった次女は

 

明るく振る舞う時と、

 

顔色が青白く目つきがおかしく焦点が合わない時があった

まるで何かに取り憑かれているような状態

 

そんな時は

必ず リストカットをしていた…

 

 

 

『自分の身体に傷をつけるのは良くないよ

お母さん悲しい、左腕も痛いって言ってるよ』

 

『そんなことを言っても

どうしようもない!どうしても切りたくなるねん!』

 

 

そんなやり取りを何度したことか…

 

 

 

 

【やはり、家族だけで次女を治すのは無理だ!

どうしても次女を救いたい、治してあげたい】

 

 

 

 

 

その強い思いで

以前受けていたカウンセリングを

もう一度始めることとなる…