平凡なしあわせ

日常のありふれた毎日を綴ります

①引きこもりから社会へと…

 

この話は数年前の次女と家族の実話です

 

 

 

家から一歩も出れなかった次女が

少しづつ外に出れるようになったころ…

バイトする

と言い出した

 

ほとんど一日中寝ているような状態で大丈夫かと心配だったけれど、本人がしたいというのであればと反対はしなかった…

 

なぜバイトをしたいのかと聞くと

お金が欲しい、友だちと遊ぶにもお金がないと遊べない

 

 

それもそうだ…

1ヶ月五千円のお小遣いは渡していた

それは夫のワイシャツのアイロンがけ、食器を洗ったり、家事の手伝いをしてもらう代わりに五千円を次女に渡していた

 

もちろん体調が悪くて出来ないときもあったし、強制ではなく、出来るときだけ家事をしてねというふうにしていた

 

外で友だちと会ったり、遊んだりが出来るようになると五千円では足りなくなるのも当然だ

 

そこでバイトをする事になったんだろうが…

体調も万全ではない状態だったので面接に行くのも無理だろうと思っていたが、面接も行き受かったのだと…

 

 

うれしい反面…

大丈夫なのか?という不安が先に立ってしまった

 

カウンセラーの先生からは

本人がやってみたいと言うことは反対せずに受け入れてあげなさい

と常々言われていた私

 

 

そうだよな、心配だからってやめなさいとは言えない…

やってみると次女が言っているんだから、やらせてみよう…

 

 

アパレル店舗でのアルバイトが始まり

一日目

今日ねー、何枚か服売ったよ!店長にも褒められた!

って帰ってくると今日一日あった事を話してくれた…

 

7時間という勤務なのに頑張ったんだ!

すごいやん!頑張ったね!

と家族みんなで次女の頑張りを喜んだ…

 

 

2日3日と続くうちに

顔色が真っ青になり腹痛、頭痛、吐き気、目眩などの症状が出始めた…

 

 

あー、やっぱりまだ無理だった…

 

とうとうアルバイトには行けなくなった…

 

アルバイトの欠席の電話も出来ず

お母さんバイト先に電話して

と…

 

それは自分で決めて、自分でアルバイトをするって決めたんだから自分で電話をかけなさい!

と言い聞かせた…

 

 

結局はそのアルバイトは3日で終了した…

 

 

 

まだまだ次女には

社会に出て働くということが出来ない

意欲はあるようだが、身体がついていかない…

 

 

急降下で私の気持ちも下がっていった…

 

 

カウンセラーの先生には

意欲が出てきたことは良いこと、

次女さんの状態でアルバイトに3日行けただけでも凄いことよ

お母さんのために頑張ろうとしたのよ

 

 

子どもはお母さんのために頑張ろうとするんです

 

よくカウンセリングで言われた言葉

 

 

この言葉が励みになったり、プレッシャーになったりしたが…

 

私が変わっていけばいくほど次女の症状が良くなるのが実感できていたから…

 

 

私の母から受けていない優しさや思いやり…

というものを次女には与えなくてはいけない

 

 

もらってないものを、あげなくてはならない

 

 

ひとつひとつ

カウンセリングで私の固くなった心の鎧をほぐして…

真の母になる…

 

 

普通の家庭で愛情深く育てられた人間は

子育てには苦労しない…

 

悩みはあるが、理由がわかれば

すぐに子どもに愛情を注げるそうだ…

 

 

 

私にはすごく長い道のりだったが…

 

今は

娘たちのになれたとおもっている…

 

 

 

 

 

 

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